汗・ムレ・かぶれがつらい! 夏の「生理とスポーツ」で気をつけたい肌トラブル


はじめに

夏は運動量が多くなり、汗をかく機会も増える季節ですね。生理中の体はいつもよりデリケートになっており、ナプキンや下着のムレ・摩擦によって肌に負担がかかりやすくなります。特に部活や合宿のような長時間の活動では、肌トラブルに気づきにくく、悪化してしまうことも...。

 

なぜ生理中は肌トラブルが起こりやすい?

生理中の肌トラブルは、「汗・経血・摩擦」の重なりによって起こります。たとえば、ナプキンの粘着部分がこすれたり、長時間の着用で通気性が悪くなることで、皮膚のバリア機能が低下し、炎症につながります。特に運動中はムレやすく、対策が必要です。

 

よくある症状と、そのサインに気づくことが大切

「ヒリヒリする」「赤くなる」「かゆい」などの症状は、太ももの付け根やおしりまわりに多く見られます。最初は気にならない程度でも、動いているうちに痛みが増したり、シャワーでしみたりすることも。特に夏は、汗の刺激があるために症状が長引きやすい季節。 痛みなどの皮膚トラブルのサインがあるときは我慢せず、早めに対策することが大切です。

 

肌トラブルを防ぐためにできること

肌トラブルを防ぐには、汗をかいたらすぐに拭く、通気性のよい下着を選ぶ、ナプキンをこまめに交換するなどの工夫が効果的です。 運動後すぐに着替えることや、汗取りシートを常備することも、肌トラブルの予防につながると言われています。

 

吸水ショーツもひとつの選択肢に

最近は、吸水ショーツという選択肢がでてきました。ナプキンのように肌に直接粘着テープが当たらず、摩擦を減らせるのが特徴です。また洗って繰り返し使えるタイプも多く、部活や合宿でも使いやすい選択肢のひとつです。 OPTの吸収型ボクサーパンツも、ズレにくくムレにくい設計で、肌へのストレス軽減に配慮しているので、ぜひ手に取ってみてほしいです。

 

保護者やまわりのサポートが安心につながります

そして、この悩みは自分で言い出しにくい話題だからこそ、まわりの大人の気づきが大切です。「下着、かゆくなったりしてない?」など、声をかけてあげることで、安心して相談しやすくなります。 日頃から話しやすい空気をつくっておくことが、早めの対処につながります。

 

さいごに

夏の肌トラブルは、紫外線や汗などの刺激によって症状が長引きやすく、気持ちもどんよりしてしまいますよね。でも、正しい知識をもって早めに対策をすることで、快適に運動を続けることができます。

生理による肌トラブルをひどくしないためには、ナプキンの素材を変えてみたり、そもそもナプキンを無くして吸水ショーツやタンポンなどを試してみても良いのでは?

症状がある場合には、早めに皮膚科などを受診して適切な薬を使うと直るスピードも早くなります。不快指数の高い季節でも、生理中を「少しでもラクに過ごせる工夫をする」その積み重ねが、パフォーマンスを支える力になります。


記事監修

砂本沙織:OPTメディカルアドバイザー/薬剤師・スポーツファーマシスト

 

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