【開催レポート】大会に参加するすべての選手へ、生理の学びを機会を。女子中高生のためのサッカートレーニングキャンプ「COPA YAME 2026」にてOPT wagamama caravanを実施しました

OPT wagamama caravan(以下、OWC)では、女子アスリートが生理や身体の悩みを一人で抱え込まず、安心して競技に向き合える環境づくりを目指し、各地のスポーツ現場で学生のサポートを行っています。
2026年5月3日から5日にかけて、福岡県八女市で開催されたサッカー大会「COPA YAME 2026 」にて、OWCを実施しました。
今回は、wagamama共同代表の内山穂南が、FC DAIICHI、ブリステル福岡レディース、鎮西学院高校女子サッカー部、稲葉学園高校女子サッカー部、八女学院中学女子フットボールクラブ、八女学院高校女子フットボールクラブの大会に出場した全6チームを対象に、wagamama talk boxを活用しOPT wagamama caravanを実施。選手・保護者・指導者を含む計146名に向けて、生理や身体、コンディショニングに関する学びと対話の機会を届けました。
大会という場を通じて、出場するすべてのチームにキャラバンを実施したことで、チームの枠を超え、選手が安心してプレーできる環境づくりについて考える機会となりました。
また、本取り組みは学校以外の現場で子どもたちの生理の悩みに向き合う取り組みとして、九州地方のテレビ局・RKB毎日放送にも取り上げられました。

大会に参加するすべての選手へ、学びと備えを届けるために
今回は、2026年4月にOPT wagamama caravanを実施させていただいた鹿児島県日置市を拠点に活動する女子サッカークラブ「日置シーガルズFC」の広報を担当されている下玉利さんにお声がけいただき、福岡県八女市で開催された「COPA YAME 2026」に参加させていただきました。
COPA YAMEの原点には、「女子中学生が高校に進学してもサッカーを続けられる環境をつくりたい」という想いから生まれた女子中高生向けサッカー大会「COPA SAKU(コパサク)」があります。COPA SAKUは、女子選手が進路や地域の制約によって競技継続を諦めてしまう現状に課題意識を持った桑木野さんと下玉利さんの対話をきっかけに立ち上がりました。リーグ戦や公式戦の機会が限られる女子選手たちに、成長と挑戦の場を届けたいという想いが込められています。
そして、その取り組みの延長線上で開催されたのが「COPA YAME 2026」です。大会テーマは「九州をひとつに」。地域やチームの垣根を越えて女子サッカーの輪を広げ、選手たちが互いに刺激し合いながら成長できる機会を創出することを目的に、多くの女子選手たちが八女の地に集まりました。
COPA YAME2026 参加チーム:
U-18
・八女学院高等部 @yamegaku_womans_football_club
・稲葉学園 @inabagakuen.girls_soccer
・鎮西学院 @chinzeigakuinjoccer
U-15
・八女学院中等部 @yamegaku_womans_football_club
・ブリステル福岡
・メルサ熊本FCソヒーア @melsa_kumamoto_2000
(荒天のため安全面を考慮し欠場となりました)
・日置シーガルズFC @hioki_seagulls_fc
・FC DAIICHI @girls_soccer2025
COPASAKU Instagram:https://www.instagram.com/copa.sakurajima/
「女子選手が安心して競技を続けられる環境をつくりたい」というCOPA YAMEの想いは、私たちOPTが目指す『生理の悩みを仕方がないと諦めない』という想いと重なるものでした。そのようなご縁から、今回大会全体を対象にOPT wagamama caravanを実施させていただくこととなりました。
先輩アスリートの言葉から考える、女子選手のキャリア

OPTは今回、ブース出展に加え、女子選手・保護者・指導者を対象とした「OPT wagamama caravan」を実施。また、wagamamaアスリートである福丸智子さん(鹿児島県出身・元ヴィアマテラス宮崎所属のサッカー選手)をお招きし、スペシャルトークセッションも開催しました。
トークセッションでは、鹿児島県出身で、日テレ・ベレーザやオーストラリアなど国内外でプロサッカー選手として活躍した福丸さんが、ご自身の競技人生を振り返りながら、これまでのキャリア選択や、さまざまな環境で競技を続ける中で感じてきたこと、挑戦することの大切さについて語ってくださいました。
参加した選手たちは、同じ九州出身の先輩アスリートである福丸さんの言葉に真剣に耳を傾け、自身の将来や競技との向き合い方を考える貴重な時間となりました。
今回のCOPA YAMEでの取り組みは、生理や身体のコンディションといった女性アスリート特有の課題に対して、ひとつのチームだけではなく、大会全体として向き合う非常に意義深い機会となりました。
競技レベルや所属チームに関係なく、女子選手が安心して身体について学び、対話し、相談できる環境をつくること。その環境づくりこそが、女子選手が競技を続けられる未来につながると、私たちは改めて感じました。
初経前の選手にも、“知ること”が安心につながる

今回は、中学1年生をはじめ、まだ初経を迎えていない選手も多く参加しました。
まだ生理が来ていない選手にとっては、生理が来たときのことを具体的にイメージしづらかったり、漠然とした不安があったりすることもあります。
だからこそ、初経を迎える前から、生理について知り、自分の身体を知るための大切な変化として学ぶことが重要です。
セミナーでは、月経教育プログラムキット「wagamama talk box」を活用した対話形式のセッションを行いました。
wagamama talk boxは、アスリートの実践知をもとに、月経とパフォーマンスに関する知識や対処法をクイズ形式で学びながら、自分や周囲の経験について対話を生み出すツールです。今回は、OPT・吸収型ボクサーパンツなどのサニタリーグッズを実際に手に取りながら学ぶことで、生理が来たときにどのように備えればよいのかを、より具体的にイメージする時間となりました。
今回のプログラムを通じて、生理が始まる前から知っておくことが安心につながること、そして困ったときには一人で抱え込まず、周囲に相談してよいことを伝えました。選手たちにとって、これからの身体の変化に備え、今後のパフォーマンス発揮につながる機会になっていれば嬉しく思います。
RKB取材でも紹介された、スポーツ現場に必要な支援
▪️選手からの声
今回の取り組みは、九州地方のテレビ局・RKB毎日放送にも取り上げていただきました。
取材の中では、選手たちが生理中のコンディションや、プレーへの影響について、自分自身の経験を話す様子も紹介されました。
参加した選手からは、生理が始まる前にイライラして人にあたってしまったり、プレーが雑になってしまったりすることがあるという声や、経血の漏れが気になって競技に集中できないことがあるという声がありました。
また、セミナーを通じて、そうした悩みを抱えているのは自分だけではないと分かった、という感想も聞かれました。
これまで一人で抱えていた不安や悩みも、同じような経験をしている人がいると知ることで、少し話しやすくなることがあります。生理や身体の変化について安心して言葉にできる場があることは、選手が競技に集中するうえでも大切な支えになります。

▪️指導者からの声
また、八女学院中学・高等学校 女子フットボールクラブの樋口貴史監督からは、女子チームであっても指導者が男性であることが多い現場において、こうしたセミナーが貴重な機会になっているという声も寄せられました。
樋口監督からは、女性特有の悩みに対して、男性指導者が踏み込みづらい場面もあるなかで、選手が普段言いにくい悩みを話すきっかけになり、プレーに専念できる環境づくりにつながっていると感じた、というコメントがありました。
選手が安心してプレーに向き合うためにも、悩みを一人で抱え込まずに話せる環境づくりが大切です。
RKB毎日放送にて取り上げていただいた記事はこちらからご覧いただけます:
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/2643546?display=1
さいごに
今回のCOPA YAMEでは、「九州をひとつに」というテーマのもと、サッカーの技術向上だけでなく、女子選手が長く競技を続けるために必要な学びの機会も届けることができました。こうした取り組みが各地域へ広がり、より多くの選手が安心して競技に向き合える環境につながっていくことを願っています。

また、大会の中でOWCを実施させていただくことで、個別のチームのサポートにとどまらず、大会に参加するすべての選手に向けて、生理や身体、コンディショニングに関する学びを届ける取り組みとなりました。
生理や身体の不安を理由に、試合への集中や競技への挑戦が妨げられてしまうことがないように。
そして、選手たちが自分の身体について知り、必要なときに相談し、備えることができるように。
スポーツ現場における環境づくりは、選手本人だけが担うものではありません。チーム、指導者、保護者、大会関係者、地域社会がともに考え、支えていくことで、より多くの選手が安心して競技を続けられる場が生まれていきます。
OPTでは今後も、スポーツ現場にかかわるすべての皆さんとともに、女子アスリートが安心して挑戦を続けられる環境づくりのサポートを続けてまいります。
今回ご参加いただきました選手・保護者・指導者の皆様、誠にありがとうございました!